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TOKYO!を観てきた。ミシェル・ゴンドリーとレオス・カラックスとポン・ジュノの3監督による、それぞれの視点から捉えた東京を舞台にした物語からなる3部作映画である。知っている人も多いと思うが。エンディングの音楽をHASYMOが担当しており「Tokyo Town Pages」が使用されている。

ミシェル・ゴンドリー、HASYMO、東京とキーワードを揃えられては観るしかない。結論から言うとすごく面白かった。観る前に考えていた内容とはかなり異なっていたが、良い意味で裏切られた感じだ。キーワードの3つにときめきすぎて、観る前にコンセプトだとかストーリーを大雑把にしか把握していなかったのが原因だと思う。

あくまでこの映画は、東京については語っていない。3部作であるが、3つとも直接的に東京とはこうだああだなどの意味を込めたものではなく、作品を作る上でその舞台が東京であるということでしかない。東京なら、こういう物語になるはずだ、こういう人間がいてこういう展開を見せるはずだ、と。TV番組の外タレへのインタビューのように、好きな日本食は?覚えた日本語は?日本は好きですか?のようなありきたりで答えが決まりきっているようなレベルの発想では全くもってない、もしくは東京についてのイメージや問題点が直接的に結論から述べられているようなドキュメンタリー作品でもなく、あくまで東京を舞台にした、というだけである。東京について考えるということは同じだが、その東京を自分の中でシミュレーションし、その世界で展開されたことを映像化したという感じだ。

出演者がほぼすべて日本人である。東京を舞台にしているから当たり前かもしれないが、外国人が東京を舞台にして、日本人の人間関係を表現し、しかもその表現がなんとなく日本っぽいのだからすごい。純粋で客観にかなり近い考えをもって、この作品の前提である舞台の東京から、ボトムアップ的に人間関係の構築させていくと、必然的にそうなるのかと考えたけれど、これはとても難しいことだ。

3つの作品ですべてに感じたのが、どの物語もすごく日本のマンガっぽいことだ。物語のポップ感には日本のマンガに似たものを感じた。特にミシェル・ゴンドリーとポン・ジュノの作品における、恋人や友人の人間関係だったり、主人公の考え方の切なさには日本人特有の気の使い方というか、か弱さが感じられて、わかっているけど実行できない複雑な心境や動揺にはすごく共感した。そして青春マンガを読んでいるような気分になった。

一方、レオス・カラックスの作品がまた違う方向の視点から作ってあるから面白い。どう面白いのか表現したいが、なかなか難しいのでここまで。

追記:ミシェル・ゴンドリーの作品の主人公の女の子の外見と考え方がすごく可愛らしく、印象深かった。そして、観た後にスティーブン・セガールの娘と知ってさらに印象に残った。
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