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Radiohead - House of Cards

トムヨークの顔って、ただ素顔を映しているだけでも一つの映像作品になりそう。ただのインタビュー映像そのままでももはやミュージックビデオだ。カットアップして曲に合わせたらVJだ。開ききらない片目なんてもはやアート。

すごく、この曲への理解度の深さを感じる。映像としてシンプルな主張だ。
あれこれ素材を使ったり、色々な手法を駆使したりせず、初めて見た時の印象がすごくわかりやすくて、なおかつ一曲通して見ても飽きない簡単な映像だ。
僕が映像を作る上で毎回のように悩むのが、手法の拡大志向というか、一つのアイディアに頼りきれないところだ。下手な展開を見せずに4分もまとめるなんてことは、僕にはまだできない。一つの手法(アイディア)で一つのシーンを加工して、それを4分ももたせるなんてことは、作っている最中に不安になってどうしようもない。
一つのアイディアに頼りきれるほど、力強いアイディアを具現化できないせいで、つい余計な展開を考えてしまって、結局出来上がるのはまとまりのない、主張の軽い作品だ。
毎回のように、今回は単色系でいこうだとか、今回はワンカットでいこうだとか、ループのみだとか考えるが、結局いつも手法の拡大に頼って映像を作る。そうやって作られた映像は、なんとなく雰囲気押しだし、印象が薄い。

ここでいう一つのアイディアというのは、思いついたアイディア一個をそのままそれだけで映像化するという意味ではなくて、一つのアイディアから引き出した多数のアイディアをスマートに関連付けて、散漫させずにシンプルな雰囲気を持たせるということ。
色々なアイディアを思いつくのはすごく重要だけど、それらをうまくまとめることが、今の僕にとって最も重要な考え方だ。
色々な素材を重ねてわざと散漫さを演出する映像も好きだけど、今僕が作りたいのはそういった映像ではなく、一つの世界のような映像だ。(仮に、わざと散漫さを演出するとしても、観終わった後なんらかの統一されたイメージを彷彿とさせたい。)

たとえば、僕が真似したい映像を思いついたままにいくつか挙げてみる。




ワンカットとか単色にこだわるわけじゃないが、色々なアイディア(手法)を駆使しているのに印象としては簡単なものを感じさせるような、とにかくシンプルな印象を感じるような映像である。(本当に、一個の思いつきのアイディアで作品にしてしまうこともありだ。)
そして付け加えると、有機的な素材を、無機物のように組み合わせた映像が良い。生音を駆使したエレクトロニカミュージックのように、その音だけを聞けば、当然のように楽器から鳴らされた音だが、音楽として組み合された結果、非日常的な曲となっているように、日常的な映像素材を駆使し、それらを組み合わせることで非日常的な映像を作りたい。
一方、無機的(人工的)な映像を組み合わせて(加工して)、有機的な(日常的・現実感のある)映像を作ることも実際のところ面白そうである。今までの僕の作品を見て考えると、無機質な素材を加工して、現実的な質感を持たせることで、有機的な映像へと近付けていることが多い。この路線は楽しいので、今後も似た手法を駆使することが多いと思うが、展望としては日常的な映像を組み合わせる方法をとって映像を作っていく。

なんとも断片的だが、こんなことを考えていたら朝5時を迎えたので、寝る。


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