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常連というわけでもないけれど、なんとなく通っていた学前のカフェ、Anne's Cafeが近く店じまいする。僕というよりも、僕の周辺の人たちにとても愛され、なんとなく連れられて通ううちに僕にとっても学生生活の一部のようになっていたお店だ。この店について考えると、学前駅周辺では唯一と言っても良いくらい雰囲気の良いお店で、大学でサークルに入ったころ、たびたび先輩たちがこのお店の話をしていて、おしゃれな大学生活の象徴と言ったら言い過ぎかもしれないけど、なんとなく僕にとっては、そういうイメージを抱いていたのを思い出す。はじめて訪れたのは、この店で行った先輩主催の上映会のときだったんだけど、お店入口すぐに飾ってあるBob DylanとThe Whoのアルバムがすごく印象的だった。

色々な人に連れられて通ううちに僕もマスターに顔を覚えられ、最近では申し訳ないくらい良くされていた。良くされっ放しじゃ本当に申し訳ないし、僕が先輩に連れられたように、知り合いでも連れていって売り上げに貢献しないといけないなと考えていたのに、結局未だに誰も連れて行っていない。僕はこの店を教えられて本当に多くの良い思い出をつくることができたし、映画のペイ・フォワードじゃないけれど、僕につなげられたこの店を、僕も誰かにつなげなくてはいけないと思う。店じまいの話を聞いたとき、自分の学生生活が終盤であることと相乗してか、このカフェでの思い出がすごく刹那的なものに感じられてきて、寂しいの一言では表せない、無情さを感じた。
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先日、就職先の内定式に参加してきました。同期のみんなと初めての顔合わせをし、今後の入社までの予定やら研修についてなどの話を聞きながら、わきあいあいと談笑してきました。面接ですでに何人かとは会っていて、知った顔になっていたので、行きの最寄駅で会ったときから、人見知りすることもなくすんなりと仲良くなってきました。特に、採用途中でのやたら長い待ち時間を一緒に過ごしたベトナム人の彼とは、一緒に受かることを互いに祈っていたので、再び会えたときはなんとなくアイデンティティーを感じました。

内定式は、とても質素というか日常的な感じで、ちゃちゃっと済まされ、研修や入社までの勉強課題、寮についての説明を受けました。入社までの勉強課題として、ごくありきたりな専門知識に関する通信教育がありましたが、重要なのは入社後なんですよ。入社後、中国とベトナムにて2ヶ月間の工場研修があるようなんですよ。工場が海外にしかないので、当然、海外研修があるとは思っていたけれど、これほど長期間の海外研修だとは思いもしなかった。海外になんか行ったことないのに、初の海外が広東省とホーチミンだなんて。今後の自分が未知すぎて入社前の不安を煽るにもほどがあるでしょ。

その後、本社から徒歩10分程度のところにある福利厚生施設に併設されている寮の見学へ行きました。来年からは寮に住む予定なので、採用面接の段階から熱心に質問などして関心を寄せていたんだけど、聞いていた感じでは、ごく普通のワンルームだとか。しかしながら、実際に自分で訪れてみると・・・入った瞬間から、そのぼろさに引いてしまった。ここは刑務所かと思わんばかりのぼろくささが発散されていて、ネタにしかならないひどさでした。部屋の片隅に便器が置いてあったとしても違和感がないようなぼろさで、かなり狭い感じのする和室の6畳一間、風呂トイレは共同、とくにトイレは小学校テイストがすごく、ポジティブな発想をもっても、どこにも良いところを見つけることができなかった。どうして、人事の人は僕にごく普通のワンルームだよと言ったんだろう。これは、僕にしてみると普通じゃない。ネタだ。

ぼろくそに言い過ぎても、今後の自分を呪うだけになるから、そればっかりじゃ良くない。実は寮は来年に新しく建て替えられることになっていて、実際に住むのは1か月程度。まあ1か月住むことすら本当はものすごく嫌なんだけど、その後海外研修を終えて日本に帰ってきたころには、新築の寮に引っ越すことになっている。ちょうどその転換期のせいで、老朽化が最大値の寮を見てしまった。その一か月我慢すればあとは新築のきれいな部屋に住み、悠々自適な自宅生活をおくれるはず。

研究のほうでは、学会を終えて今は完全にオフシーズン。毎日研究に追われていた先月までは、毎日のように卒業して会社で働くことを楽園のように考えていたけれど、そういった考えに釘を刺すように、現実味の帯びた社会人像を見せられました。それをもってしても、まだまだ働きたい欲求が収まるわけではないけれど、なにもかもうまくいくわくではなく、ある程度の覚悟が必要なんだと思いました。来年の春から夏にかけては、心身ともに試練の季節になりそうです。

追記:福利厚生施設(ジム、サークル用施設)は本当に充実していて、その点はすごくうれしかった。また、寮費が光熱費込みで格安だったし、来年の忙しさを考えると、貯金はどんどんたまるかもしれない。
3月からの研究の集大成として、学会で研究発表を行うため、熊本へ行ってきました。学会前の1ヶ月間は、土日も何もないような過労スケジュールだったけど、なんとか実験結果も出てくれたので、特に大きな問題もなく研究発表をすることができました。

振り返ってみると結局、夏休みと言えるような夏休みは1日もなかった。入校禁止期間ですら、大学へ行き、誰もいない研究室で実験をした。特に最後の1週間は、共同生活のように1日中研究室で実験やらデータ解析やらパワポ作りに励み、出発2日前まで実験してました。なんとか良い実験結果がでてくれて、本当によかった。

いずれにしても、学部生で学会発表の機会を与えられるなんてことは全国でもそうはない。今回の発表概要集を見ても学部生で発表する人は10人いなかったと思う(※1本研究室を除いて ※2図鑑のように分厚い概要集なのですべてをチェックしたわけではないけれど)。そんな稀有な経験ができるということで、当初は自ら望んで研究を始めたものの、あまりの忙しさや不満に心が何度も折れ、最後はむしろ発表なんかしたくないと心から思った。それは以前の記事でも伝えたけれど、結局はそんな自由は僕にはないので、無理やりにでもやる気を出させて頑張りました。

本当にあらゆる感情を経験したおかげで、終わってみると言いたいことがありすぎて、なにを書いたらいいのかがわからなくなってくる。学会発表に向けたこの半年間の研究はすごくいい経験になった。楽しいことがほとんどなくて、ストレスを感じることばかりで、月曜に先生とのディスカッションがあるおかげで、全く日曜の休みを楽しめなかったし、先生の無茶振りとか傲慢には本当に悩まされたし、そういえば学会2日目の夜、俺が発表する最終日の前日で、同じ研究班の院生と先生との発表に関するディスカッションが深夜まで続いたとき、今まで何十時間もあてて改良と練習をしてきたパワポ発表が、先生の突然の方針転換のおかげで、急きょ発表内容を変更されたりとか、あのときは本当に先生に対して怒りというか、まさにキレるという言葉が言い得ているような感情を持ったし、なんていうか本当に嫌な経験だった。本当に複雑な感情だ。

携帯電話でなんですが色々写真を撮ったので、見せます。低画質ですみません。

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まずは、熊本の電車、なんとなく色合いが好きだったので撮りました。

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熊本大学へ行く途中に、太宰府天満宮へ寄り、成功祈願をしました。

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熊本大学の校門。発表した教室は教育学部の棟だったんだけど、言っちゃ悪いけど、とてつもなくぼろかった。中学校の教室かって感じで、トイレも汚いし、学食もせまいし。ただ、その後行った工学部の棟はガラス張りだったりコンクリート打ちっぱなしだったり、いかにも最新設備であるかのようなデザインの建物だった。格差ですね。

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熊本では路面電車が走っています。すごくおもむきのある内装と外観でかっこよかったです。そして運賃がどこまで乗っても150円。

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初日、研究室の同級生らの発表会場。思っていた学会とはかなり異なって、すごくせまい教室での発表だった。僕はこの日の発表ではないので、この教室を見て、ややがっかりした思いもあったけど、すこし余裕を感じた。が、学会最終日、僕の発表する教室を見てとても焦った。この教室の5倍くらいのサイズで、だいたい16-101くらいか少し大きいくらいだった。この教室でのセッションは、先生の知り合いの先生らで構成されているので、発表に対する空気も穏やか、一方、僕が発表したセッションは企業の人が多くいたりと、空気がやや重かった。すげえ緊張した。

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発表を終えた後、熊本城へ観光しにいった。とてつもなくでかい石垣に囲まれていて、さすが加藤清正の城だ、こいつは落とせないな、と思う。中学生だらけだった。

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出身地だそうですね。先生の無理やりで、熱い中行ってやりました。天才的な能力と神的な境遇を勝ち得ている彼のお話を聞きました。

自分の発表はというと、めちゃくちゃ緊張してやや声が上ずっていたような気がします。あと日大の先生に、実験値にバラツキが多いのはどうして?と聞かれ、だいぶ困りました。僕も知りたいです。反省点の多い発表だったけれど、僕の目的は完成度の高い発表を行うことじゃなくて、研究生活のクライマックスを終えることなので、よかったと思います。結局、発表が学会最終日だったせいで、ほとんど観光できなかったし、名物も食べられなかった。

帰りは、各自で自由に解散するということで、ささっと一人で帰りました。音楽を聴きながら、熊本から博多までの特急の車窓から景色を眺めていると、彼岸花がたくさん咲いていることに気づき、そういえばもう夏は終わったのかと思う。ただただ忙しく、季節の変化を気にすることもなく、夏を過ごしてしまい、なんとなく彼岸花を見て久々の季節感を感じて、気分が良くなった。そしてその後、はじめて一人で飛行機に乗った。朝出発したのに、家に着いたのは夜7時。本当に長い旅だった。


オリジン弁当も三日目になり、おばちゃんの顔も覚えて、手を握られるようにお釣りを渡されることに若干の嫌悪感を抱く今日の夜。大雨ですね。そんな僕はと言えば、明後日熊本へ旅立ちます。一週間弱の出かけになるので、その前に一言ここに記しておきます。Belle & Sebastian風に書いてみました。根拠はないけれど。
現実逃避ほどはかどるエネルギーはない。ここ数日の自分のセンスは過敏すぎて気持ちが落ち着かない。なにをやったところで、結局音楽やら映像のことを考えてしまうし、どんな要素からも創作できる気がする。そういった表現に関しての意欲に満ちていて、なにかしていないと眠くなるか気持ちが高ぶるかなって、気持ちの安定感に欠けている。すごく気分が良いときもあれば気分がすぐれない、というかへそのあたりが気持ち悪くなるときがあって、今の自分がすごく不安定で、なにかに傾倒しやすく、気持ちの位置エネルギーのようなものが増大している感が常に感じられる。少しの衝動的なエネルギーですぐに落下して、まったく違う考え方の人間に変化してしまいそうな、そういうポテンシャルエネルギーの塊だ。ここ数日の俺は。

というのも、学会があと3週間ほどに迫っているというのに、研究が進んでいないことが原因だ。やらなければならないことが多すぎる。音楽だとか映像だとか考えているような余裕は一切ないし、朝から晩まで実験しても間に合わないようなスケジュールだというのに、これっぽっちのやる気もない。全くない。それどころか、研究室に顔を出すのが毎朝気が重いし、実験中にあれこれ口出しされることにいらだちを覚えていて、やる気どころか投げ出したい方向の気持ちが増大している。今投げ出せと誰かに言われれば、あっという間に辞めてしまいそうな自分の可能性が感じられる。

つい去年まで、大学院に行くかどうか真剣に考えていた自分が懐かしい。そして、随分と余計なことを考えていたと思う。考えていたからこそ、今の気持ちに至ったのかもしれないが、余計な気苦労だった。実際に研究員として日々実験に取り組み、同時に就職活動を経験したことで、研究と開発の違いが大きく見えてきて、一緒くたに考えて、研究こそ最先端の開発だと思っていたことが大きな勘違いであることがわかった。自分には研究は向いていない。僕は勉強が好きだ。良い成績をもらえればうれしい気持ちになるし、研究によってさらに楽しく勉強できると考えていた。去年までのこのことが、今になって馬鹿かと思うくらい、ここにきて僕の考え方は変化した。僕は勉強が好きだったわけじゃない。勉強することで、社会人になるための準備ができることが楽しかっただけだった。研究によってさらに深く勉強できることが、自分に向いていないとわかった今、苦痛と言えるくらい、日々の憂鬱さがつきまとっている。

そう思ってからは、なにかと憂鬱になることが多くなった。しかしながら、一概に閉鎖的な憂鬱ではなく、取り組む方向によってはやる気に満ちているように、好き嫌いがはっきりしている。好きなものと言えば音楽を聴くことで、映像のことを考えることだ。嫌いなものと言えば研究だ。研究に対しての投げ出したい気持ちの増大が凄まじ過ぎて、現実逃避における反作用から、好きな方向へのエネルギー、やる気が満ち溢れている。本当に投げ出したら、なにか開花させてしまいそうなくらい、反作用のエネルギーがすごく、「投げ出し」への魅力を感じてしまっている。実際には、今の自分はそんなことしないしできないだろうが、「もし」投げ出したらと思うと、気分が高ぶって気持ち良くなってくる。自分の好きなように寝たり起きたりして、好きな時に遊びに行けるような学生生活を送りたいわけではなく、社会人として働きたい。社会人として働きたい。

社会人として働きたいんだもう。研究が嫌だとか、そういう気持ちもあるが、今の感情をまとめて言うと社会人になりたい。なりたくて仕方がない。学生としての社会への準備期間は自分の中では満足した。満足したというのに、未だに大学生をやっている日々へのつまらなさ、勢い余って大学生から学者への道へと半歩入り込んだ道を誤まった感が今の自分への足かせになっていて、さらに学会という時間制限が設けられているせいで頑張りたくもない方向へ急かされてしまっていることで、自分の進んでいる道の到達点への不信感がすごい。

よく僕は人に言うが、「このあとすぐ働きに来て」と就職先企業に言われたならば、すぐさま行くだろう。なにも問題を考えず、満面の笑顔で着替え、モチベーションを無意識に最大へと高ぶらせて向かうだろう。他の学生との気合いの違いを見せつけるだろう。

学会を終えた来月下旬、僕はどういう気持ちでいるだろうか。この記事を自分で思い出して見たとき、どういう感情をもつだろうか。全く予想がつかない。
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