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僕の仕事は、開発職なので、割と大学にいるときと変わらず実験だの報告書の作成だのを日々している。会社の雰囲気は僕が感じるところでは、のんびりしたやさしいイメージなんだけど、所属してるグループは真逆の、忙しくさばさばした雰囲気。挨拶もままならなく、金曜の夜とは言っても当たり前のように自分の好きなように残業し、え、いつも通りの展開だよ?って感じでみんな飲み会の話も一切なく帰る。

会社では、メンターと呼ばれる先輩社員(40代くらいの人)が日々、半人前の僕に仕事を教えてくれるのだけど、その人も割とさばさばしていて、なかなか配属されてからはじめはかなり質問しずらいオーラが漂っていた。なにしろ、朝出社時に僕が元気に(新人らしく)、おはようございまーすっと挨拶しても聞こえるか聞こえないかぎりぎりの音量でおはようと一切表情を変えずに返してくれる、もしくはスルーである。仕事以外の世間話みたいなものはほとんどあるわけもない。

ただ、仕事のことはかなりしっかり教えてくれる。その人のもっている膨大な資料とか情報でもって、質問することがないくらい、ほぼ網羅した感じで教えてくれる。しかし、この人は僕に先輩心から仕事を教えてくれるのではなく、メンターという立場の責任を問われないようにするため、教えることはきっちり教えてくれるのだろうと、僕はそう解釈している。

僕は今のグループに配属されて、大体2か月くらい経ったんだけど、ついに、やっと、先週グループの歓迎会を開いてくれた。参加者はもちろん全員ではないけども半分以上は来てくれた。別の配属先へ行った同期たちは、すでに、というか配属後すぐにみんな歓迎会を開いてもらっているというのに、僕だけ2ヶ月後・・・。

みんな割と好き勝手飲んでいるなか、僕は話す人も少なく、静かに飲んでいた。色んなところに周ったほうがいいよって先輩から肩を叩かれ、あんまり好きじゃない飲み会の挨拶回りというものをやった。全体的に会話が少ないので、かなり酒がまわり、後半は正直記憶がはっきりしていない。

飲み会最後に全体に向けた一言を言うことになり、僕は言った。

僕のメンターはすごい人です、尊敬しています、と。それは嘘ではなく仕事に関してメンターは言うことなしの抜群な感じだから、自分でもびっくりするくらい感謝しまくった。ほめてほめてほめちぎった。ただほめるのではなく、具体的にほめた。僕からの挨拶は終始それしかない感じだったと思う。

土日明けの月曜、さすがに言い過ぎたかなと顔を会わずのが若干恥ずかしかったのだけど、特に向こうはいつもと変わらずのテンションで、いつもと変わらずおはようには表情がない。

ただ、なんとなくあれ以来少し僕への接し方がやさしく面白くなっているような気がする。


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