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以前、就活で三鷹を訪れた時、その日は1日に2社の面接をそれぞれ午前と午後に受ける予定で、午前の面接を終えて2社目の場所である三鷹駅に向かうのだが、1社目の面接は朝一番に芝浦で行われたこともあり、面接後、朝食と昼食の中間のような軽い食事を済ませ、その後向かったのに面接時間の2時間も前に着いてしまった。途中、これは早く着きすぎると危惧し、新橋や神田で時間をつぶしたがそれでも時間が余ってしまい、どうしようもなく総武線へ乗り、三鷹へ向かった。そして着いてはみたものの、そのとき就活は終盤で、連日の遠出によって特に外出に対して目新しさもなく、出かけ先に買い物など用事を考えて行くようなこともしていなかったため、機械的に三鷹に着いてしまったことを後悔するくらい、僕はなにもやることがない状態に陥ってしまった。


さあ、三鷹だが2時間なにをして面接まで時間をつぶそうか・・・。改札は通ったが、駅の真ん中で、南口にも北口にも向かわず考え迷い、立ちっぱなし。僕は外出先で時間が余ったとき、たいていは喫茶店に寄り、コーヒーを飲みながら今後のことを考え、暇をつぶす。
もしくは、CD屋さん、電気屋さん、本屋さんなど長時間いても目新しいものがなくならなそうなお店へ向かい、暇をつぶす。しかしながら、今日に限っては、朝9時から昼下がりまで暇しており、とっくのとうにそんなものたちは駆使してしまっていた。特にコーヒーについては、朝一番の面接ということで眠気覚ましとして直前に1杯、面接中にだされて1杯、面接後の食事で合わせて3杯いただいてしまっていたので、さすがにもう結構であった。そしてなにより外出先で1日に何回も喫茶店に寄れるほどお金はない。


じゃあどうしようか三鷹。散歩するか三鷹。散歩した玉川上水。三鷹といえば玉川上水である。知っているだろうか玉川上水。昔、江戸時代に、井戸を掘っても塩水しかでないと水不足で困っていた江戸のために、玉川兄弟が造った多摩川水系の上水道である。僕は小学生のころ、社会科見学として東京都下・中央線沿いにある歴史的な場所を訪れたことがあり、玉川上水はそのひとつである。小学生の僕にはただの川と道であったが、玉川上水の沿道は部分的に舗装されていないため、道端に雑草や木々が生い茂っており、いわゆる東京の大都会的なイメージとは違う、今の僕が好きな東京イメージをかもし出している。今朝の芝浦ふ頭のような、地面はすべてコンクリートであったり、高いビルや首都高がそこかしこに見られるようなイメージとは大きく異なるのだが、対極的な大自然というわけでもなく、民家や公園や道路とうまくバランスが保たれている自然なのである。おもむろに
mp3プレーヤーを取り出し、音楽を聴く。芝浦ふ頭の僕は音楽に合わせて早歩きだが、玉川上水の僕は音楽に合わせて、その1/3ほどの速度で歩く。三鷹駅前の玉川上水から、歩き続けるとどこへ着くのだろうかと、就活している自分の現状と将来など、物思いにふけながらひたすら、ただしゆっくりと歩いた。舗装されていない道は今朝降っていた小雨のせいで若干ぬかるんでいるところがあったりして、革靴が泥で汚れるが、音楽と雰囲気が気持よく、なにを考えても結論が簡単に出てしまうような気分であったため、全く気にせず、考え事をしながら歩き続けた。その日は、2社の面接が両方共に最終面接であったり、かかってくれば内定となる先週受けた会社の面接結果の電話がなかなかかかってこなかったりと、大げさかもしれないが、自分の将来を決定づけるような1日だったため、物思いは特に純粋で傷つきやすい様。


僕「働く場所はどこになるのだろうか、住むのなら三鷹のような場所がいいな、この後の面接がうまくいけば、たぶん住む場所は三鷹だ。もし三鷹なら、友人や家族にも会いやすい。自分の本命は先週受けた会社だが、電話は来ない、たぶん、僕は三鷹の会社に決まるのだろう。三鷹の会社に対してはぞんざいな扱いを受けたり、納得のいかない質問を受けたりで、嫌な印象があるが、揃っていない就職先を比べることはできない。三鷹には玉川上水がある。職場の近くにこんなに気持ちの良い道があるのだから、落ち着く場としてすごく良いぞ。」

頭の中は整理されつつあり、気が楽になってきた。歩いているうちに止んでいた小雨が降り始めてきた。そろそろ、戻ろう、と思い折り返し、駅へ向かう。結局駅へ着いたのはその30分後だ。玉川上水沿いで1時間散歩してしまった。スーツで。会社へは本数の少ないバスで向かわなければならないため、余りまくっていた時間が実はぎりぎりになっていた。面接は難なく受け、研究室に戻った後の夜になって先週受けた本命の会社から内定の電話がかかってきて、結局三鷹の会社に行くことはなくなった。


なんでこんなこと書こうと思ったのだろう。ああ、今日久しぶりに話した友人がその会社に就職したことを聞いたからだ。彼は僕がその会社の内定を辞退したことを知っていて、もう○○(会社名)でいいと思って、という友人の言葉が耳に残ったんだ。複雑な感情を感じたから書こうと思ったんだけど、同時に、その会社のこと思い出したら、会社のことより玉川上水のこと思い出したことが印象的だったんだ。

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